Twitterの投稿可能文字数の制限が緩和されたこともあって最近あまり短縮URLを使わないこともありますが、時々URLをコピペして貼り付けようとしたら、死ぬほど長くなって文字数制限に引っかかったり、メッセンジャーとかでも不格好で見にくくなってしまうこと多々あります。ただし、最近では短縮URLを使用すると元のURLアドレスがわからなくなり、リンクをクリックしてもどのサイトに飛ばされるかわからないため、セキュリティ面で好まない方もおられるようです。
私は、GoogleのURL短縮サービス「Google URL Shortener」を利用していましたが、サービスの終了が突如発表されました。現在、短縮サービスを利用できるのは既存のユーザーで2019年3月30日まで。これ以降”goo.gl”を使ったURLの短縮ができなくなります。ただし、それ以前に作成した短縮URLは使えるので、リンク切れになるという心配は今のところなさそう。
さて、その代わりとなるサービスはあるのか。その使い勝手は?
「goo.gl」の代替サービスとは
2018.03.30のGoogle発表の記事では、Googleがこのサービスを終了するに際して、以下の3つの代替サービスを紹介しています。
- Firebase Dynamic Links (FDL)
- Ow.ly
- Bitly
どのようなサービスでしょうか。代替サービスとしてなりえるのでしょうか。
Firebase Dynamic Links (FDL)
「FireBase Dynamic Links (FDL)」とは、iOSやAndroidのアプリ上の任意の場所へのリンクを生成することが可能なGoogleが提供している「Firebase」というアプリ開発支援サービスに組み込まれている機能の1つです。その仕組みは、
ダイナミック リンクを作成するには、Firebase コンソール、REST API、iOS または Android Builder API を使用します。あるいは、アプリ固有のドメインにダイナミック リンクのパラメータを追加して URL を設定します。このようなパラメータは、ユーザーのプラットフォームやアプリがインストール済みかどうかに応じてリンク先を指定します。
ユーザーがダイナミック リンクを開くと、アプリがまだインストールされていない場合、特に指定しない限りプラットフォームに応じて Play ストアや App Store に転送され、アプリのインストールが完了するとアプリが開きます。その後、アプリに渡されたリンクを取得し、アプリに適した方法でディープリンクを処理できます。(FDLのHPから引用)
「FDL」を利用するためにアプリ等をインストールしたりする必要があって、少々面倒な印象です。今までのようにURLをコピペして変換というような手軽に利用できるようなサービスではなさそうです。何かのアプリかサービスの機能の一部として組み込む際に使うためのものでしょうかね。我々一般ユーザーには少しハードルが高いうように思います。
Ow.ly
「Ow.ly」は、ソーシャルメディア運用サービス「Hootsuite」に組み込まれているURL短縮サービスです。
無料で利用できますが、最初にアカウントを作成する必要があります。アカウントを作成すると、Twitterのアカウントと連携するように促されます。
「Hootsuite」はウェブサービスとして提供されてはいますが、主にTwitter等のSNSへの自動投稿の際に利用するURL短縮サービスで、先ほどの「FLD」とは違いアプリ等のインストールは不要ですが、特定のSNSでの利用に限られており、GoogleのURL短縮サービスの代替という点では少し違うような気がします。
また、アカウントの作成の際には、「名前」、「メールアドレス」、「パスワード」が必要で、ログインしてから利用することになります。私評ですが、登録したアカウントにはかなりのお知らせ広告メール(迷惑メールではない)が届くので、メール配信をオフにしたりする設定も面倒に感じます。
bit.ly
「bit.ly」は無料で利用できるクラウド型の短縮URL作成ウェブサービスで、これらの中では一番Googleの短縮URLサービス「Google URL Shortener」に近い使用感だと思います。
使用感が近いというよりも、より使いやすいです。空欄に短縮したいURLをコピペして貼り付ければ、何もしなくてもそのまま一瞬にして短縮URLに変換されます。
Google URL Shortenerの場合は、空欄に短縮したいURLを貼り付けた後、【SHORTEN URL】ボタン、またはENTERキーを押さないと短縮URLが作成されません。ほんのワンクリックのことですが、貼り付けるだけで変換してくれる「bit.ly」は使いやすいと感じました。それもアカウントを作る必要もなければもちろん無料で利用できます。
アカウントを作成してユーザーログインすると;
- 短縮URLをカスタマイズできる
- 短縮URLのクリック数を把握することができる
というサービスがあります。ただし、ログインしなくても短縮URLの後ろに「+」を付ければ、同じようにクリックされた数を確認することができます。アカウントを作成しても短縮URLを作成するという目的ではそれほどメリットもなさそうです。
さらに「bit.ly」には、google Chromeの拡張機能にもなっており、拡張機能としてインストールしておけば、短縮URLを作成したいサイト・ページを表示させている状態で、Chromeのメニューに追加されたボタンを押すだけで、短縮URLができてしまう。もはや、コピペする必要もありません。
人は横着するときりがありませんが、今後は、サイトを表示させた状態でボタンを押すと、「短縮URLがクリップボード内にコピーされました」と出て、短縮URLを貼り付けるだけという時代になればさらに作業効率が上がるのでは。
今のところ「bit.ly」イチオシでしょうか。
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